整経の前に、
経糸にフノリをかけます!
経糸は、
織りではテンションかけたり
櫛のような筬が行ったり来たりして負担がかかります。
今回は整経でも負担がかかるような失敗をしてしまったため、
糊付けをする作業は繊維を保護する上で必須です。
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今回のテーマは、
<<先人の織道具で進化>>
先人たちが長い間生活の中で練り上げた道具たち。
その道具を扱うことで、
少しでも衰えちゃった現代人の私が進化しよう!
というもの。
シリーズ前回は、原始機で進化する生活の小物づくり<1>竹筬の補修
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さて本題、
「フノリ」というものは海藻です。
ノリというくらいなので、
ピンと張って繊維をくっつかせる作用があります。
「フノリ」知ってる!
お味噌汁に入れるトロッとした赤い海藻。
と、
身近な食べ物でもありますね。
織物用は、
漂白された白いもの。
え~~~っと、
だいぶ前、
料理用の赤いフノリでいいだろうと思い込んでいたこともありました^^
出来なくはないでしょうけど、
色つくよね…
煮切ってしまえば色ぬけるけど…
「織用のフノリ買うんだよ」と、
教えてもらって、
「やっぱ赤いの違うのね^^;」
と気が付きました。
※素人の思い込み…(笑
今回フノリ掛けた理由は2つあって、
①大麻布新生プロジェクトで使ったフノリが余ったから。
②上記プロジェクトで乾かした後の経糸の捌き方を予習しておきたかったから。
800g以上の糸を巻き直して枷上げする際、
いきなり本番やって躓くのも困るし、
私は織のプロではない為練習も兼ねました。
①は、
フノリをお湯に溶かして加温しながら、糸をくぐらせてかける作業。
加熱済みのフノリをそのままにしておくと当然傷みます。
なので、
すぐに使わない場合は冷凍しておけばいいそう。
冷凍フノリで大丈夫??
という心配もあったので使ってみました。
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出は早速フノリ掛けの前に…
紡錘車に巻いてある糸を、
糸枠に巻いて乾かしておきます。
お手製紡錘車掛けをつかって、
糸枠に巻いていきます。
お行儀悪いようにみえますが、
使える体はフル活用。
足で巻き取りの調子をとっています。
フノリ掛けに使った道具は、
<紡錘車から巻き取り>
・糸枠台(自作)
・糸枠(少量なので絹糸用の小さいもの)
・お古の菜箸(糸枠用)
<フノリ掛け>
・鍋
・保温プレート
・木べら
・フノリ(織用)
・水適量
・糸枠
糸枠に巻き取っておいたら、
そのまま保存しておけます。
この状態で溜めておいても大丈夫。
フノリの準備は、
鍋にお湯を温めてフノリをちぎりながら入れ、
焦げ付かないように木べらでかき混ぜます。
ぐつぐつ煮込む必要はなく、
しっかりフノリが溶ければOK。
鍋の準備ができたら、
保温プレートに乗せながら糸をフノリにくぐらせます。
全体のイメージはこんな感じ。
深夜に行ったため、
翌日息子が着ていく部活ジャージが後ろにあります(笑
さっき、
紡錘車がかかっていた台は、
糸枠台にもなります♪
この配置でフノリを掛けますが、
フノリのかけ具合を調節するために、
手でしごきながらやります。
プロジェクトで作業した時は、
フノリ液が熱くてしんどかったけど、
今回は作業自体慣れて適温でできました。
やっぱり、
自宅で適当に作業している方が、
気楽で調整が楽なタイプなんだな~と実感。
フノリ掛けは何度もやっているけど、
プロジェクトの経糸は量がこんなもんじゃないからね。
糸の状態も、
自分で撚りかけしたので、
フノリの浸透具合も手が自動調整してくれます。
つくづく感覚第一な麻の手仕事です。
少量なので、
あっという間に作業終わり。
(明日のお弁当作りに起きられそうです^^;)
巻き取りました♪
この糸は、
余った繊維や商品にできない部分の繊維のよせあつめ。
まかないごはんみたいなもの。
績みも酔っぱらいながら、
家事の合間で立ち歩きながら、
移動の車の中、
ながら績みの糸なので、
決して気合の入った糸ではありません。
それでも、
経糸に余裕で使えるかどうか、
ためしたかったのです。
これでOKなら、
商品用の糸はどなたにも使っていただける!
という自信にもなりますからね♪
サークル出ている方で、
糸が溜まってフノリ掛けが知りたい場合は、
お声がけください。
その時に糸を持ってきてくださいね。
さて、
経糸は陰干ししていよいよ整経を待ちます。
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まずは基礎の「初級」からどうぞ!
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一般社団法人日本古来の大麻を継承する会
「大麻布新生プロジェクト」はこちら
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